千彦「そうなのか。うちら三人も警戒に当たるとするか。」
翔兵「確か、お前らの家の方に俺が経営している子会社の人事部から幹部への決定通知書が
届いていると思うが、これを承諾した場合卒業後入社することになるから、心積もり
しておいてくれ。」
織浩「まあ、自分達三人はその要請書を受諾し、今日の明朝に返送したんだけどな。」
構内放送「二番線入線します。黄色い線の内側までお下がりください。」
翔兵「来たな。乗ろうぜ。」
車内放送「発車致します、ご注意ください。次の停車駅は利朱、利朱でございます。各駅停
車はこの便が出発してから五分後、特別急行が十五分後に到着します。平和公園
線へのお乗り換えは、次駅で行ってくださりますようお願い致します。」
織浩「しかしながら、本当にお前って毎回、毎回回りくどいよな。今回の件もその人事部の
方へ翔兵が推薦したんだろう?」
翔兵「まあな。だけどお前らならすぐ承諾すると思っていたよ。」
千彦「まあ、どこまで見透かしてるんだ?」
「まさか、読心術を会得したのか?それだとイレギュラーだな本当に。」
10分後
車内放送「まもなく利朱、利朱、利朱駅でございます。降口は左側です。」
翔兵「じゃあ来る金曜日な。」
織浩・千彦・検事「じゃあまたな。」
宮城家玄関
翔兵「だだ今帰りました。防衛省や米政府から何か連絡ありませんか?」
大東寿彦「お帰りなさいませ、翔兵様。宮城劉平システム幕僚長ならびにミヤギ・ショアン
・クリスティーナ・ジョセフ大尉への出動要請は来ておりません。」
翔兵「わかりました。五時間後防衛省の緊急会議が自分の命で行われますので準備して置い
て下さい。」
寿彦「そういえば、知代様が『夕飯に使いそうな野菜・肉・調味料は下拵えしているから
好きに使用していいわよ』と伝言されて仕事に行かれましたよ。」
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