忘都日本 台詞 第一章後編(2)

 寿彦「梅子様と古仲様は、家庭内で使われる暗号で五分程前、後二十分ほどで帰宅すると連

         絡がありました。」

翔兵「それじゃあ、100分プラスして2時間で15品作るとするか。」

  「まあ、自動調理器(キッチン方式)が十台必要になるが、うちにはそれが十八台連な

   っている部屋があるから大丈夫か。三十人前まで作れるモデルだしな。余った分は使

   用人の人たちにお裾分けしよう。」

二時間後 

翔兵「梅子~、古仲~、夕食出来たぞ。」

梅子「今日は豪華な品数ね。たまに思うけどお兄さんが夕食作る日って有名な旅館のコース

   料理の2倍近くあるものね。」

  「いだだきます。そういえばお兄さん、さっき最新の地震予測情報が出たんだけど、ま

   さか、一枚噛んでいるの?」

翔兵「大原広橋教授って知っているか?」

古仲「大原教授って、ここ20~30年で沖縄本島南部をはじめ、全国で新しく知られて

   いない活断層を見つけているっていう地震学者の?」

梅子「そういえば、お兄さんがアマチュア地震研究家になったきっかけになった地震学者

   だよね。」

翔兵「ああ、そうだ。俺が学校から出るとき、脳内ネットワーククラウドに南西諸島周辺の

   異常な地殻変動がGPSAに検知された。明日以降、地震災害を警戒して、俺と梅子は

   医療器具箱入折り畳み式ホバークラフト付き鞄を用意、古仲は、津波撮影用に5方向

   カメラ付き折り畳み式ドローンを医薬品箱(数百種類)入り鞄に入れておいて、医療

   支援体制を整えるぞ。」

  「後、お前たちのタブレット端末に教授の地震研究論文をほぼ全部コピーと転送してお

   いたから読んどいてくれ。」 

梅子・古仲「分かった。」


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