忘都日本 台詞 第一章後編(3)

 午後9時ー将兵の書斎部屋ー

翔兵「こんな遅くにお集まりいただきすみません。」

   画面越し

小野田山戸幕僚長「いや良いよ。私たちも今後の合同訓練の予定について詰めていたところ

(陸上)     だし、龍平システム幕僚長の予定を聞くために明日あたりに連絡会議を

         開く予定にしていたから大丈夫ですよ。」

御倉毅幕僚長(海上)「俺ら自衛隊幹部からも連絡する事案が生じたから丁度良かった

           よ。」

織原一幕僚長(航空)(航空・海上合同警備隊 隊長)

    「報告お願おうか。システム幕僚長。」

翔兵「はい、報告いたします。午後3時半頃、南海トラフ並びに琉球海溝の想定震源域におけ

   る異常な地殻変動が検知されました。それに加え沖縄トラフや相模トラフの想定震源

   域でも同様の地殻変動が検知とのことです。この地殻変動により最悪の場合マグニチ

   ュード9.5から10.0の地震が起こる可能性が高いと思われます。この規模の地震は

   3~4000年又は1万年に1,2回程ほど起こっています。ここ200年間にも世界では

   4回起こっています。但し、この4回は1960年-2020年の60年間のうちに起

   こっています。」

  「それでなんですが、この巨大災害での被害総額は、国想定で220兆円ですが、自分と

   大原教授で再算定した結果、最悪の場合、国想定の2.2倍の550兆円に上ると思われ

   す。」 

御蔵「しかしながら、海上に駐屯地造っといて正解だったな。s400鋼材という新素材使って

   潜水艦を12隻造艦し、その上に4階層造りの甲板(4キロ四方)を乗せ、それを12艇

   建造し、それに合わせて1億トン(正確には2億8千万トン)の宇宙船を47隻造船し

   て全艦を海底に自沈(潜水方式)させておいているからな。」

  「国難になれば全艦艇が急速浮上̪して来るだろう。」 

小野田「加えて、食料の自動生産設備も充実させているから宇宙船の中でも陸上と変わらず

    同じ生活しても二百年位は維持できるだろう。」

   「同盟国の方にも同型の船を十数隻譲渡し、地球規模の大変動が確認されたら宇宙に

    集団避難の予定だ。」



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